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吉田酒造(滋賀県高島市マキノ町)の全株式を譲り受けました

夢酒蔵株式会社、吉田酒造有限会社(滋賀県)への資本提携で事業成長を支援

夢酒蔵株式会社(ゆめさかぐらかぶしきがいしゃ、京都市、代表取締役・大邊 誠:おおべ・まこと)は、7月4日、吉田酒造有限会社(滋賀県高島市、酒銘「竹生嶋」:ちくぶしま)の全株式を取得するとともに、同社への第三者割当増資によって資本増強を実施しました。また、吉田酒造の株式会社への商号変更を行い、吉田酒造株式会社の取締役社長には、夢酒蔵株式会社代表の大邊 誠が就任しました。吉田酒造有限会社代表の吉田 肇(よしだ・はじめ)は、吉田酒造株式会社の取締役会長として経営に参画すると共に、夢酒蔵株式会社の株主・顧問となります。

夢酒蔵株式会社の取り組み

夢酒蔵株式会社は、対象を酒蔵に特化したマネジメント・サポート・カンパニーとして、大手酒造メーカー出身のメンバーを中心に設立した会社です。事業継続に前向きな地方・中小の酒蔵が輝きを取り戻すべく、新たな顧客開拓・技術的アドバイス・設備投資や後継者確保などの施策実施により、経営状況を改善向上させ、その永続的な繁栄を支援することを目的としています。今後も、大手酒造メーカーとの情報共有・連携を強みとして、地方・中小の酒蔵の繁栄に向けて取り組んでいきます。
当面は、吉田酒造株式会社において高品質の日本酒製造をサポートし、コロナ禍前の販売への回復に注力します。滋賀産の米にこだわった純米吟醸酒をはじめとして、地元・滋賀で愛されてきた酒質を継続して守り、新たな顧客開拓にも努めます。また、輸出や通販分野への取り組みの強化などを併せた施策により、3年を目途に当初の経営改善を達成し、さらに新たな飛躍を目指します。

日本酒業界を取り巻く背景

日本酒の出荷量は、1973年度のピーク時との比較で、現在3割以下に減少し、酒蔵の統廃合や廃業も見られる状況です。異業種への事業譲渡や海外資本の参入など、日本酒・酒蔵の経営にとって、とりまく環境も複雑化しています。一方、近年では全国的に名を知られた有力地酒銘柄が人気となり、日本酒関係のイベントが開催されると、女性や若者も含む多様な世代のファンでにぎわい、旧来とは異なる新たな日本酒のイメージが形成され、全国の酒蔵では若い担い手も誕生しています。全国に名を知られた人気ブランドなどは、その付加価値を武器に都市部の消費者の好評を得て活況であるのに対し、地元消費に支えられてきた多くの老舗酒蔵は、地方の人口減少や高齢化による消費減少のために売上の逓減が長らく続いています。また、後継者問題など経営面での課題も有しています。さらに、昨今のコロナ禍も酒蔵の経営に大きな影を落としています。

これまでの吉田酒造有限会社の状況

吉田酒造有限会社は、1877(明治10)年創業、1955(昭和30)年会社設立の老舗酒蔵です。滋賀県産の米と地元の水を用い丁寧に醸した日本酒を、「竹生嶋」の酒銘で滋賀県高島市を中心に卸販売を行う地元密着型の日本酒専業メーカーです。純米酒や純米吟醸酒などの高級酒の醸造・商品展開も行い、その品質に関しては高く評価されてきました。近年は、少子高齢化や人口の減少により地元を中心とした販売だけでは、ファン獲得や売り上げ増が困難なこともあって、域外での販売にも積極的に取り組んできました。しかしコロナ禍の影響もあって、ここ数年は大幅に売り上げが減少していました。また、市場で求められる多品種化に対応する設備投資や人材確保に課題があり、特に後継者問題は将来への投資を躊躇する理由ともなっていました。そこで今回、夢酒蔵株式会社が事業成長に向けた支援を行うことにより、経営状況を改善向上し、永続的な繁栄を目指します。

今後の展開

夢酒蔵株式会社では、吉田酒造株式会社での取り組みを始めとして、今後も日本酒業界の担い手を確保し、育成する取り組みを広げていきます。これら中小酒蔵への経営サポートにより、日本酒文化の発展・継続に貢献してまいります。

会社概要

〈 夢酒蔵株式会社 〉

設立2022(令和4)年1月
所在地京都市右京区嵯峨天龍寺北造路町18番地
メンバー【代表取締役】大邊 誠
【取締役】松本広司
【取締役】嶋川賢一
【監査役】西村典夫
【顧問】福田 繁(酒造技術)

〈 吉田酒造株式会社 〉

創業1877(明治10)年
設立1955(昭和30)年
所在地滋賀県高島市マキノ町海津 2292番地

本件に関するお問い合わせ先

夢酒蔵株式会社

住所:京都市右京区嵯峨天龍寺北造路町18番地
電話:090-5466-0884(大邊)
メール:contact@yumesakagura.co.jp

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